こんにちは!
今回は出産準備についてです。
出産し赤ちゃんと自宅に戻ってきてからの生活のために、さまざまなものを準備しなければなりません。
ベビー用品店、育児雑誌、SNS等で情報を得るものの、「こんなに買わないといけないの!?」「本当に使うの!?」と思ったり、周りの育児経験のある人からは「これはいらないよ、使わなかったよ。」などと言われたりして、じゃあ結局何を買えばいいのと混乱しませんか?
この記事では、退院時に最低限これさえあれば大丈夫!というものだけを絞ってご紹介します。最低限を準備し、赤ちゃんの個性や自宅の環境などにより買い足した方がいいものは後から購入するようにして、無駄のない出産準備を行いましょう!

着替え
まずは、赤ちゃんに着せるお洋服についてです。
「着替えは何をどれくらい揃えればいいのか?」「着替えの種類が多すぎる!」と悩みますよね。
赤ちゃんは汗をかきやすく、ミルクの吐き戻しやおむつ漏れなどで、1日に何度も着替えることがあります。そのため、洗い替えを考えて最低でも同種類のものを3枚は用意した方がいいと思います。
さらに、新生児期の赤ちゃんは体温調節の機能がまだ未熟。暑すぎたり寒すぎたりすると体調を崩しやすいため、衣類での調整がとても大切になります。
出産時期が夏か冬か、自宅の環境などを考慮し必要なものを取捨選択してくださいね。
以下が準備リストとそれぞれの解説です。
- コンビ肌着orボディスーツ 3枚〜
- 短肌着 3枚〜(夏生まれは暑いのでなくても良い)
- ツーウェイオール 4枚〜(家でも外でも着られる3枚+お出かけ用1枚あると便利)
- スリーパー 1枚
① 短肌着(たんはだぎ)
おへそが隠れるくらいの長さの肌着で、新生児期に最もよく使いますが、生後3ヶ月ごろまで使用可能です。通気性が良く、汗を吸収しやすい綿素材のものが一般的で、肌に直接触れる一番下に着せます。着せ替えしやすく、重ね着のベースとして便利です。長肌着やコンビ肌着の下に着せるのが基本。
② 長肌着(ながはだぎ)
短肌着よりも丈が長く、足まですっぽり包みこむ形。足をよく動かすようになるまでは使いやすいです。足の動きが活発になると、裾がはだけやすい。短肌着の上に重ねて着せることが多いです。
③ コンビ肌着
足元がスナップで分かれていて、赤ちゃんが足をバタバタ動かしてもはだけにくい構造。短肌着や長肌着よりも動きに対応できるので、新生児から生後6ヶ月ごろまで使用可能です。短肌着+コンビ肌着、もしくは1枚で使用もOK。
④ ボディ肌着(ボディスーツ)
Tシャツのような形で、股下でスナップを留めるタイプ。ぴったりフィットするので、活発に動くようになる3ヶ月以降から1歳まで使えます。通年使えて万能。真夏や室内では1枚で過ごすことも。

⑤ツーウェイオール
股下スナップの留め方で「ドレス型」と「カバーオール型」に変化する着替え。新生児〜生後4〜5ヶ月ごろまで使えます。
股下が開いておらず、スカートのような形の一体服のドレスオールや、上下がつながった服で、足が分かれているカバーオール(ロンパース)もありますが、どちらの機能も兼ね備えたツーウェイオールを最初は購入すれば間違いなし!
成長とともに必要なものを買い足していけば良いです。

⑥スリーパー
スリーパーとは、赤ちゃん用の“着るお布団”のようなものです。主に寝るときに使います。
布団をはいでしまっても冷えを防ぐことができ、夜中のおむつ替えでも脱がせずに済みます。
赤ちゃんの窒息予防という点でも有効です。
素材もガーゼ・フリース・キルトなど季節に合わせてさまざまです。
布団やガーゼケットがあるならば、スリーパーはなくても構わないですが、窒息や冷え対策に1枚用意しても良いかと思います。ただ、赤ちゃんによってはスリーパーを嫌がる子もいるので、”とりあえず1枚”で良いでしょう。
ちなみに、スタイや靴下などは最低限の出産準備では不要としました。
実際に赤ちゃんとの生活が始まり、よだれや吐き戻しが多い子だったらスタイを買い足せばいいですし、スタイはお祝いでもらいやすいので、退院時には購入する必要はないかと思います。
靴下は、新生児のうちは足が小さく靴下は大きすぎるので、成長とともに買い足せば良いかと思います。
ねんね・お部屋
生まれてすぐの赤ちゃんは一日の大半を寝て過ごすため、赤ちゃんの睡眠環境を整えるための準備は大事です。
最低限必要なものは下記のものになります。
- ベビーベッドorベッドインベッド
- ベビー用敷布団(硬め)およびシーツ シーツは洗い替えに+1枚
- 掛け布団およびシーツ(スリーパーやガーゼケットで対応も可) シーツは洗い替えに+1枚
- 防水シーツ、パッド 2枚〜
ベビーベッドいる・いらない問題については、周りの人やネットで検索しても意見が分かれるところではありますが、結論としては「家の環境や赤ちゃんによる」だと思います。
お家でペットを飼っている、元気に動き回る上の子がいるなどの環境であれば、新生児を守るために、高さのあるベビーベッドは必要です。また、埃やゴミが心配、大人と一緒のベッドでは窒息の危険があるという理由でベビーベッドを導入する人も多いです。
しかし、赤ちゃんによってはベビーベッドで寝てくれない子がいるのも事実です。ベビーベッドは決して安い買い物ではないので、購入を迷う場合は1ヶ月だけレンタルするなどの方法も良いと思います。
ベビーベッドは部屋の広さや予算の問題で購入できない、里帰りだから不要という方は、ベッドインベッドを使用する方法もあります。
ベッドインベッドとは、文字通り「大人のベッドの中に置ける赤ちゃん用の小さなベッド」です。持ち運びできるものが多く、日中のリビングや外出先でも活躍します。大人用ベッドの上に置いて使えるが、赤ちゃんが寝るスペースをしっかり区切って確保できるので安全に赤ちゃんを寝かせることができます。
どちらを利用するにしても、敷布団の硬さは柔らかすぎないものを! 沈み込むようなものは、窒息や姿勢不良のリスクが高まります。
また、ベビー枕・スワドル・ベビーモニター・授乳用ライトなどは、あると便利ですが必須ではありません。
ベビー枕は、「向きぐせが心配」「頭の形が気になる」などの理由で使いたくなる気持ちはとてもわかります。しかし、生後間もない赤ちゃんに枕は原則不要です。頭が沈み込んで、顔が横を向いた状態で呼吸ができなくなる可能性があったり、枕の高さや形が合わないと、首や背中に負担がかかったりすることもあります。枕でバランスを崩して、うつ伏せになりそのまま窒息する危険性もあります。そのため、必須ではなく最初はタオルを敷くなどで対応し、必要であれば買い足す方が良いかと思います。
スワドルは、赤ちゃんをくるんで安心させるものです。
モロー反射(ビクッと起きてしまう動き)を抑えて眠りやすくなるなどのメリットがあり、赤ちゃんの寝かしつけに使用する人も多いです。しかし、顔までかぶさると、呼吸を妨げる可能性あったり、くるみすぎや厚手素材で、体温が上がりすぎると乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク増加したり、脚をピンと伸ばしたままきつく巻くと、股関節の正常な発達を妨げる危険性あったりします。さらに、寝返り期以降は力で戻れなくなると、窒息のリスクが急増します。そのため、こちらも必須ではなく、生まれてきた赤ちゃんがどうしても寝なくてしんどい!となった場合に導入すれば良いと思います。
ベビーモニターや授乳用ライトは、家の環境や予算に合わせ購入したい方は購入してください。今回は最低限なので、リストからは省略しました。
授乳・調乳
生後間もない赤ちゃんは、1日に最低でも7回は授乳をします。赤ちゃんとの大切なふれあいの時間でもあります。
1日に何度も行うことなので、授乳や調乳の環境を整えることはとても重要です。
母乳中心、ミルク中心かどうかは出産してみなければ分かりません。事情があり、始めからミルクだけでいくと決めている人はミルクに関するものだけを用意したらいいですが、多くの方が母乳の分泌状況で変わると思います。完全母乳の方でも、退院時点で母乳のみで育児ができる方はそう多くありません。
そのため、出産準備の段階では、母乳育児とミルク育児の両方の準備をした方が良いかと思います。
- 粉ミルク まずは1缶
- 哺乳瓶 2本〜(産院と同じものだと乳頭混乱を起こしにくい)
- 哺乳瓶用乳首(新生児サイズ) 2個〜
- 哺乳瓶ブラシ、乳首ブラシ 1個
- 哺乳瓶用洗剤 1個
- 哺乳瓶消毒グッズ(薬液タイプ、スチームタイプなどがある。煮沸消毒を行う場合は不要)
- ケトル、ポットなど(湯沸かしが簡単なもの、家にあるものでOK)
- 母乳パッド 1パック
- 乳頭保護クリーム 1つ

粉ミルク、哺乳瓶、哺乳瓶用乳首については、まずは産院と同じものを購入しておくのがおすすめ!
赤ちゃんはさまざまな形や種類の乳首を使うと乳頭混乱を起こしてしまいます。乳頭混乱とは、赤ちゃんが「哺乳瓶の乳首とママの乳首の吸い方の違いに戸惑い、うまくおっぱいを飲めなくなる状態」のことをいいます。
入院中からミルクを全く足さずに生活する人はほとんどいないと思いますので、産院にあるミルク・哺乳瓶・哺乳瓶乳首を使用することになります。
そのため、哺乳瓶と哺乳瓶乳首は産院と同じものを用意しておくのが安心です。また、粉ミルクについては、基本的に産院と同じで良いかと思いますが、便秘気味で違う粉ミルクを飲ませたいなどの理由があれば他の粉ミルクでも良いかもしれません。産院と同じもので特に問題がなければまずは1缶用意しておいてはいかがでしょうか。
あとは、哺乳瓶洗浄や消毒に必要なものになります。母乳パッドは使用頻度や量は個人差がありますので、とりあえず1袋準備しておけば良いです。乳頭保護クリームはおすすめを前回の記事にも書いてありますのでよろしければ下のリンクからご覧ください。

授乳クッションは自宅にあるクッションやバスタオルなどで代用できるため、必須とはしませんでしたが
あると便利ですよ。入院中に産院のものを使ってみて欲しいと思ったら購入してはいかがでしょうか?
以上が最低限の出産準備グッズ①(着替え、ねんね・お部屋、授乳・調乳編)でした!
②へ続きます!